この映画は随分前にヴィムヴェンダースが
ピナバウシュの作品を
撮ったと何かの記事で見て、見逃さないように!と思っていたもの。
ところが月日が流れ、すっかり映画の上映情報など全く触れない日々。
ごはんの会に行ったTさん宅に、この映画のチラシがあるのを見て
「行かなくては!」と思っただけでどきどき。
本当に見てよかった。
舞台は見られる機会のたびに見ていましたが、パリではどんなにがんばっても
最後列になるので、小さくしかダンサーが見えない。(年間予約でほとんどSOLDということ)
東京ではいい位置で見られたものの、やはりここまでダンサーを間近に見る事は
できないから。
見ていて揺さぶりをかけられる。
そして自然と涙が流れていたのですが、
隣で見ている藤川が笑い出すので、(見てみたらどの場面か分かると思います。)
私自身は泣き笑い状態にもなり
なんだか心から新たなものが生まれるような感覚がありました。
そしてヨーロッパでの感情や個のぶつかりあいの激しさを思い出しました。
感情も行動も激しいことがいいこと、とは思わない。
でも、息を殺して感情を押し殺してしまう必要もない。
そのせめぎ合いのような生きていくあり様、というのは
今の自分にとってのテーマであると感じられます。
まだ見られる地域の方、ぜひ。