先日、「夜の木」という絵と物語の本を受け取りました。
翻訳をされた青木恵都さんが本のことをお知らせ下さって
ぜひ手に取って見たい、と1冊お願いしていたのでした。
中央インド、ゴンド民族のアーティストによる絵。
木にまつわるお話。
紙も手漉き、シルクスクリーンも手で1点1点、ということです。
木という言葉から自分がイメージしているのは
太陽がある時間の木。朝から夕暮れまで。
ところがこの「夜の木」は、本当の闇の中、あるいは
月の光りの中にある木たち。
まず感じるのは恐ろしさとパワー。
初めは怖くて中を見られない感じがしました。
夜の木は、実際、昼とは違う存在感があります。
夜の散歩で見る木は街灯があっても、
なんだか圧倒する力があります。
数日おいて、やっとページを開いて見てみると
静けさと激しさの不思議なエネルギーがあり
初めから終わりまで一気に読んでしまいました。
子供のころ読んだ「もちもちの木」という
絵本のことも思い出しました。
静けさと力強いパワーを発する絵本。
希有な存在です。