サテシュさんの授業が本のかたちに
「英国シューマッハー校
サティシュ先生の最高の人生をつくる授業」

辻信一さんのゼミの学生がシューマッハーカレッジに
1週間滞在した時の授業の記録。

サティシュ・クマールさんの本には生い立ちからの話しもあり、
本当にすごい人で、すごい経験をしてきた人。
それなのに2009年来日講演会でも、チャーミングという言葉が
思わずでてきてしまうような笑顔が素敵な柔らかな人。
言葉に力があると同時に、謙虚な姿勢と暖かさがあって。

本質的なことを、誰もが腑に落ちるような、
体験したことがあるようなものを例えにして
分かりやすく語ってくれる言葉だから強く響く。
難しげな言葉を使って人を煙にまくのとは対極の姿勢。
大切なことを、言葉を大切にシンプルに選んで伝えてくれる人。

その人の授業。
そして、シューマッハーカレッジはずっと行ってみたい所。
なので、本が届くとすぐに読み始めました。

今学校のことや将来に悩んでいる学生の人(中学生や高校生も)
これからどう生きていくか考えている人
自分にとって仕事とは?と考えている人
それだけでなく、自分に始められることってなんだろうと思っている人
ちょっと落ち込んだり、今自分と向き合っている人
もちろん何も先入観なし、という人が読んだとしても何かが起こると思います。

いろんな人の心に届く力強い言葉が詰まっています。
どれもあたたかい気持ちになったり、肯定的な気持ちになれる言葉なのが
サティシュさんならでは。

似た題名ですが「スタンフォードの自分を変える教室」ケリー・マクゴニガル著
という本のクールさとおもしろい対象をなしている本でした。
これはデーターを重視しているから、ある種、人が人をモルモットに
しているような、後味の悪さがつきまといました。
(実験で、こっちの行動にいい結果が出るとどうしても思えない、ということを
ある人々に被験者としてではあっても何も知らせず何か月もさせたりする実験があるので)
もちろん知らなかった!というデーターもあったし、瞑想についても書かれていて、
興味深い内容でしたが。
こちらのサティシュさんの授業の本は全くそういうものではなく、
私は読んでいて何度も涙がこぼれました。
学生たちと一緒にその場にいたような気持ちで読み進んだから。
そして人の内に宿る智慧を言葉にしてくれている、という感じだから。

人との出会いで得られる学びの大きさ、生命力の源になるような力。
サティシュさんの授業その場に立ち合っていない自分も、
心に灯る言葉を胸にそれをどう自分は行動とするのか…。

「私たちにできる最大の贈り物は、
ただそこにいるということ。」

こういう温かい言葉もあって、だから即何かにつなげる、と
あせらなくても、自分で咀嚼する時間もあっていい、という気持ちを抱けます。

一気に読んでしまったので、もう一回読み直そうと思っています。
by na-hira | 2013-04-30 20:24 | books
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