布と触覚 そして嗅覚
春はいつも「新しい季節」と感じます。
4月が新学期、新年度というのは、よくできているなあ、
と思わせる光りがあります。

先日も少し書いたのですが、今回新しく織り上げてもらった生地は
3本撚りのコットンとリネンの生地、
そして透け感のあるリネン100%の生地。
こうして柔らかでほっとする肌あたりのコットンリネンの織物に触れると、
改めて洗いたてのさらさらしたリネン100%の感触を
意識したりします。
布と触覚 そして嗅覚_c0200002_1040144.jpg

カットソーは薄手で肌触りのいい生地なのですが、
それぞれ同じコットン100%でも、サラサラしたものと、やわらかなめらかと。
糸の拠り方、編み方で随分個性が変わるもの。

アロマテラピーの勉強の中、フロイトの影響で
嗅覚というものが軽んじられたり、嗅覚を人前で使うことは恥ずかしいこと、
ということが広がったのでは、という話しを聞きました。

でも生きていく上でとても大切な感覚。
ダイレクトに脳に繫がる感覚です。

触覚も日常の中でとても大切と感じます。
それでいてあまり表立って話しにのぼらないものだなあ、
とも思います。

人が持って生まれた五感の視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚
ー特に触覚や嗅覚ーを意識的に感じる、というのは
人間らしく生きていく日々にいいきっかけを生んでくれると思います。
スマートフォンやパソコンには触覚も嗅覚も刺激するものがありませんし、
街中に暮らす人は、もっと楽しんで使ったらいい感覚。

いつものように、展の香りも考えて、と思っています。
by na-hira | 2014-03-15 10:43 | 展示会
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